発達支援センターに相談する

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発達支援センターに相談

発達支援センターに相談しようと決めた私は、早速電話をしました。
娘の様子を伝えて、相談したいというと1ヶ月ほど先に予約を入れてくれました。
今すぐ相談したかったので、少しがっかりしましたが、とりあえず予約が取れたことで一歩前進です。

1ヶ月後の支援センターでは、私と面談してくれる保健師さん1名、娘と過ごす心理療法士の先生1名が対応してくれました。
娘はガラス張りの部屋の向こうで心理療法士の先生と絵を書いたり、先生の指示で簡単なワーク(算数のようなもの)をしています。

その間に、私は保健師さんに娘の日常の様子を話し、保健師さんは相槌を打ちながら聞いてくれました。
娘の話をひたすらできる機会を得て、心底ありがたかったです。

娘の子育てが大変という話をママ友にしても、「うちもそうだよ~」という反応にモヤモヤしてしまうため、あまり深い子育ての話はしなくなりました。
実母、義理母に話しても、「あ~そうだったわ、大変だったわ、でも今が一番いいよ~」というリアクションです。
私の『子育てが辛い、大変だ』という話を、『そうなんだ、大変だね』と正面から受け止めてくれる人は誰もいませんでした。
私は、只々『子育てが辛い、大変だ』と声に出し、受け止めてもらえる機会を求めていたのだと改めて感じました。

小一時間ほど話を聞いてもらい、心理療法士の先生も合流して今日の振り返りをしてもらいました。
「娘さんはとても利発で、活発ですね。算数のことなどもよくわかっています。ただ、時々気が散ってしまいやすいので、いわゆる広汎性発達障害といわれるような部分がもしかしたらあるかもしれません。」と言われました。
「ん?広汎性発達障害?」初めて聞く名称に『???』となります。
やっぱり娘は発達障害なのか?

混乱するなか、保健師さんから「では、いろいろお話を聞かせていただきましたし、少しスッキリされましたか?ご相談は今回で終了という感じで大丈夫でしょうか?」との言葉。
「いやいやいやいや!これで終了だと、また今までと変わらない癇癪の日々に戻るだけです。娘の発達に課題があったり、その広汎性発達障害というものでしたら、その対応をしてもらいたいんです」と自分でも驚くほど全力で伝えました。
気持ちの中では、『このまま終わりってどういうこと?』という怒りと、『あ~でもこういう人がいっぱいで忙しいんだろうな』という思いと半々。

全力の主張が認められたのか、結果、娘は月に1回、支援センターで個別の指導を受けさせてもらえるようになりました。

広汎性発達障害とは?
広汎性発達障害とは、下記5つの障害の総称です。
自閉症障害・レット障害・小児期崩壊性障害・アスペルガー症候群・特定不能の広汎性発達障害

これらは、アメリカ精神医学会により2000年に出版された「DSM-IV-TR」(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第4テキスト改訂版)によって分類されています。
しかし、2013年に改訂された「DSM-5」(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)では、広汎性発達障害の分類はなくなっています。
代わりに、レット障害を除いて「自閉スペクトラム症 / 自閉症スペクトラム障害(ASD)」という診断名に統合されました。
そのため、現在病院での診断は「広汎性発達障害」ではなく「自閉スペクトラム症 / 自閉症スペクトラム障害(ASD)」の診断名になります。     

(引用)LITALICOワークス 広汎性発達障害(PDD)とは?症状や原因・診断基準について解説

伝わりにくい娘の凸凹

娘の発達や様子を他の人に説明するときには、必要以上に娘の子育ての困難さや難しさを語っているようで、時々自己嫌悪に陥ります。
娘は家では、こんなこともこんなこともできなくて、私はこんなにも大変なんです、と娘のことを過大に悪く言っているように私自身が感じてしまうのです。

なぜなのか。その理由を考えてみると、娘の家の中と、外での姿の差がありすぎるためです。
娘は、保育所の先生いわく、発達で特に気になる様子もなく、活発に活動している様子です。少し、支度が遅れてしまったり、やっていることに集中して切り上げられないことがあるけれど、声をかければできます、というのが先生から娘に対する見解です。

一方、家では気に入らないこと、思い通りにならないことには癇癪をおこし、着替え、お風呂など、身の回りのことは異常なまでに嫌がり一切やりません。また、聞いたことに答えません。聞こえているの、聞こえていないのか、基本は全て無視。
保育所とは別人のような様子で過ごしています。
娘の大変な様子を知っているのは私と夫だけで、他の人は娘が荒れている現場を見たことがないため、私の話をすぐに信じてくれません。結果、お母さんが心配しすぎということになってしまいます。

月に1回の支援センターでも、娘の家での姿を初めは理解してもらえませんでしたが、徐々に分かってもらえる部分もあり、娘の苦手なことについても把握してもらえるようになってきました。
娘は大人にマンツーマンで相手をしてもらうことが大好きなので、支援センターの時間をとても楽しんでいました。
私に対しては傍若無人に振る舞う娘ですが、他の大人に対しては相手の様子を見ながら、どこまで我儘を言える相手か見極めています。

支援センターでは特に娘の情緒やコミュニケーション面の発達を促す活動をたくさん行ってもらいました。
心理療法士の先生が、活動の最初に今日のやることと、およそのタイムスケジュールを娘に伝えます。
活動が楽しくなると切り替えられない娘を、先生は、時計とタイムスケジュールを見せながら、上手く次の活動に促していきます。
外で私以外の人からの指示は比較的入りやすく、月に1回の支援センターの時間を娘は楽しく過ごしました。

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